よさこいとは、日本の高知県で生まれた伝統と現代が融合した踊りの祭りです。発祥は1954年、高知市で商店街の活性化を目的に始まりました。「よさこい」とは「夜に来てみなさい」という意味の土佐弁が由来とされ、夜の街を盛り上げるお祭りとして広がりました。最大の特徴は、鳴子（なるこ）という手に持つ木製の鳴り物を使うことです。もともとは農作業で鳥を追い払う道具でしたが、よさこいではリズムを刻む楽器として欠かせない存在となりました。踊り自体には細かな型がなく、「よさこい鳴子踊り」の基本を取り入れながらも、各チームが自由に振付や衣装、音楽を工夫できます。そのため伝統的な和風の表現から、ジャズ・ロック・ヒップホップなど現代的なアレンジまで幅広いスタイルが共存しています。現在では高知の本場のみならず、北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」をはじめ、日本全国、さらには海外にも広がり、地域ごとの特色を活かした文化交流の場となっています。よさこいは、見る人も踊る人も元気になれる「自由で創造的なお祭り」として、多くの人々に親しまれています。